この週末は実家へ帰ってきた。 いつも思いたったときに突然押しかける。 今日もそう。 母は有り合わせのものを使い、短時間でメシを用意してくれる。 俺が料理するときは献立を考えてから必要な材料を買う。 肉系以外たいがい余る。 調味料とかは日保ちするが、野菜はすぐに腐ってしまう。 冷蔵庫に香りがつく。 まあ2、3日後の献立まで考えて買えばいい話だが、仕事の都合で毎日自炊できるとも限らないし、だいたい食いたいときに食いたいものを食いたいだけ作るのが至福なのだ。 で、こんな経験ばかりしてると、有り合わせのものだけで口うるさい俺を黙らせる料理をつくる母は、正直すごいと思う。
 メシ食ってホクホクしてるとなにやら良い香りがするので聞いてみると、妹が石けんを作ったという。 見せてもらうと、よくできている! レシピ本を見ると超親切。 作るだけならさほど難しくはないが、良いものを作ろうとするとやはりそれなりにテクニック(手も頭も)が要るようだ。 基本的に油と水酸化ナトリウムと水から作るのだが、そのレシピ本は、油の成分組成の違いが生む石けんの効果の違いをわかりやすくまとめてあった。 家庭の台所にあるオリーブオイル、ごま油、なたね油とかから作れるんだけど、石けんにしたときの保湿性とかが違うらしい。 脂肪酸とかグリセリンとか、化学的な内容も盛り込まれてたので化学に携わる者としてはちょっとニヤリ。 なかなか良い本だった。 しかし、妹はなぜ石けんを作ろうと思ったのか。 聞いたこともないようないろんな油も買ってあった。 石けんもたくさんあったから、いろいろ自分で試したんだろう。 最近、俺はこういう自分でやってみるってことをめっきりしなくなったなぁ・・・ 疑問に思ったことはネットで調べて「へー」で終わりや。 間違いなくめんどくさがりになってるな。 こりゃあかんで! 会社でも実験器具をその辺の板と釘でササッと作ってしまう先輩がいる。 ネプチューンが深夜番組で、卵を10mの高さから落としても割れないように画用紙を使ってなんとかしろみたいな企画をやってた。 自分でやってみたくなるけど、道具とか買いに出るまでに面倒臭くなって止めてまう。 あー